最近ワイヤーの素材や強度について知りたいという方から質問が増えてきました。
そこで、作品を作るときにどんなふうに選んでいるかなど、ワイヤーについて思うことを書きます。
まずは種類について。
手に入りやすいものについてご紹介しますね。
銅線、真鍮線、銀線、14gf、ステンレス線
この辺が一般的に出回っていますかね。
これの硬さを柔らかいほうから並べると。
銅線<真鍮線<銀線=14gf<ステンレスっていう感じでしょうか。
アーティスティックワイヤーは銅線ですが、その銅線にメッキが施されていろんな色が存在します。
でも、ノンターニッシュブラスという商品だけは真鍮製です。
ゴールドという色は銅線にメッキしてゴールドカラーにしてあるのに対して、ノンターニッシュブラスは真鍮そのものの色合いになります。
同じゴールドなのに何が違うのかといいますと、メーカーに聞いたところ、ゴールドは24金に近い色合いでブラスは18金に近いんだそうです。
比べるとゴールドのほうがブラスよりオレンジっぽいゴールドで、ブラスは黄色っぽいゴールドですね。
ゴールドつながりで、14gfのお話です。
14gfは細い真鍮に14金を何層も重ねて塗ってあるものです。
メッキじゃないのって思う方もいると思いますが、これは金メッキではなくて、金張りと呼ばれています。
金の重さが全体の1/20なければならないので、ぺら~っと表面だけ塗ってあるメッキとは違うんですね。
ここからは私の意見なので、スルーしたい方はスルーしてください。
中身は真鍮なので、アレルギーを起こしませんと言って販売している人もいますが、アレルギーは起こると思いますよ。
だって、ペンチで強くつかめば、金ははがれますし、変色しないっていう触れ込みも見ますけど、ワイヤーを触っただけで黒くなるものあるんです。
アレルギーって金属が酸素と反応して金属イオンが発生することで、その金属イオンに体が反応するということなので、黒ずみが出る時点で目にはわかりにくいけど、変色しているんだと思います。
シルバー磨きで黒ずみは綺麗に落とせますけど、そういうこと言わずに販売するのってどうなのかなって思います。
肌に着けるものだから、黒いものが出てきた時の対処法だってちゃんと説明するべきだと思うんですよね。
次は、銀線です。
シルバーのことですけど、これも種類があります。
ピュアシルバーはものすごく柔らかくて、銅線より柔らかいです。
シルバー950と925がありますが、これはシルバーに少し混ぜ物をして、硬くしたものですね。
スターリングシルバーと呼ばれるものはシルバー925です。
少し色も違いますね。
925のほうが白っぽい感じがします。
そしてこの硬さがワイヤージュエリーを作るのにはちょうどいいと思います。
でも銀線は買うときに硬さが選べるんですよ。
デッドソフト、ハーフハード、フルハードってあります。
この違いについては次回説明しますね。
最後にステンレス。
とにかく、硬い。
ホビー用のペンチは刃がガタガタになるので、細いものでもペンチをステンレス専用のものを用意するか、ガタガタになってもいいものを使ったほうがいいです。
安いし、変色も少ないし、しっかりしたものが作れるし、っていう気持ちで始めるとあまりの硬さに凹みますよ。
ということで、次回は硬さの説明です。
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