ワイヤーリングシリーズ第31番目 横穴石のV字ワイヤーリングが公開中です。
31 横穴石のV字ワイヤーリング
横穴石ってどういうのかといいますと、しずく型とかペアシェイプカットとか先がとがっていて、下に行くにしたがって膨らんでいくような形の石で、石の上から下に穴が貫通しているのではなくて、上の細いところに横に穴がいているタイプの石です。
このタイプの横穴はとにかく細くて、リングを作るような太いワイヤーは入りません。
さらに、細いところにあけた穴なので、とにかく穴の周りが欠けやすいんです。
必然的に細いワイヤーで作っても壊れにくいイヤリング系や引っ掛ける心配のない長くないネックレスには使われていますね。
可愛いし、指輪に使えたらいいなって思う人だっているんじゃないかと思って、この動画を作ってみました。
リングフレームはⅤ字にしました。
本当はまっすぐのほうが作りやすいんですけど、まっすぐなフレームにしずく型の石をつけると、デザイン的にあまり素敵に見えないなと思いまして、Ⅴ字にしました。
Ⅴ字はまっすぐにフレームに比べて、下に下がる分ワイヤーの長さが必要です。
そして、細いワイヤーで作った場合、型崩れしやすく、下に伸ばした分がまっすぐ伸びてしまうと、ものすごく大きなリングになってしまいます。
なので、V字リングを作る時は太いワイヤーで変形しないように作るというのが大前提になります。
しかし、今シリーズは初心者の方を対象としていて0.6㎜以上の太いワイヤーを使わないと決めていますので、強度を保つために2重にしました。
2重にすることで型崩れ防止と強度強化ができました。
デザインでこだわったところは、石のフレームを作るところです。
横穴の石にワイヤーを通して左右を括り付ければどこでもこの石をつけることは簡単です。
しかし、ワイヤーにぶら下がった石は前後にクルクルと動く状態になります。
前述のとおり、石の穴の周りの石は大変薄く、欠けやすいので通しただけの状態で、石が回転できるような状態だといつか石が破損します。
そこで、石が前後に動かないように石より若干小さいサイズでつくり、そこに石を置くようにすることで、石の動きを最小限にとどめています。
後ろには動くことができません。
指で後ろから押せば前に少しだけ動きますが、意図的に動かさないと動きません。
作り方はそんなに難しくありませんが、中央に巻き付けるときに、しずく型を壊さないように、2本の線が常にどこから見ても平行にそろっていること。
そして巻き付けをかなりきつくしないと形が崩れます。
最後の巻き付けて押さえるところが今回のポイントです。
しずく型、ペアシェイプカット、マロンカットなど好きな形や大きさで楽しんでもらえたら嬉しいです。
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