ビーズ屋黒猫Blog

無謀だったビーズ刺繍

最近自分の作品をあまり投稿していないんですけど、さぼっているわけではないんです。
実は、母が社交ダンスのドレスに飾りをつけたいということ言っていたので、私がやってみることにしたんです。
この赤いのがラテン用のドレスです。


最初は簡単にソウタシェで作ろうかなって思ってたんですよ。
途中まで作っていたんですけど、6月初めに母が遊びに来て、もっとキラキラにしてほしいって言われて・・・。
「ダンスしている人にライトが当たるとキラキラのストーンがキラッと光って、すごく綺麗なのよ~、そういうのがいい」っていうんですよ。
確かに、ソウタシェはガラスを入れればその部分は光るけど、基本的に重ねたコードの色を楽しむ感じの作品で、全体的にまばゆい光に包まれたような作品にはならないんですよ。
せっかくコードを重ねた上にストーンをつけてしまうのでは、苦労して縫ったコードの意味がなくなってしまいます。

さて、どうしたものか・・・。
いろいろ調べて、ドレスの布地につけなければならないことを考えると刺繍が一番いいのかなという結論に達しました。

でも糸と針の作業はあまり得意じゃないし、そもそもビーズ刺繍をやったことがない・・・。
しかも伸び縮みする社交ダンスのドレスにつけるとなると、どうやって作ったらいいのかわからず、ネットで検索しました。
いろいろ方法があるようなのですが、私が選択したのはチュールネットに刺繍をするというもの。
チュールネットに刺繍したものを、最後はモチーフの形に切り取り、モチーフをドレスに縫い付けるのです。
切り取るときに、うっかり縫い目まで切り取ってしまわぬよう、ソウタシェコードで外枠だけミシンで縫い付けてからやることにしました。
この枠の中を刺繍するので、切り取るときにはこのコードぎりぎりを切っても縫い目を切ってしまう心配がないですし、このコードの上ではしっかりと縫い付けることが出来るんです。
これはネットにはなかった方法ですが、最後の最後に失敗しないように自分へのリスクヘッジでこのような方法にしました。

ソウタシェコードを縫い付けたところです。
この裏に接着芯をアイロンでつけました。
そして、ビーズをつけていきます。

一部ソウタシェで作ったモチーフを取り入れたりして、ビーズやスパンコール、母の希望のスワロフスキーをつけました。
ビーズ刺繍はやったことがなかったんですが、ネットにはそうした動画がたくさんありますからね、見よう見まねでやりました。
スパンコールのつけ方は動画通りにやるとちょっと華奢な感じになってしまうので、ネットで見た方法をベースに自分なりに補強してがっちり付けました。

これを切りっとったのはこちら

キラキラしたスパンコールはスパンコールテープになっているものをばらして一つづつ縫い付けています。
透明なスパンコールにオーラ加工されていて光が当たるとキラキラと青く光ります。


最初はスパンコールって綺麗だな~って気分も上がってたんですけど、なかなか進まないし、下手だから縫い付けの位置が思ってた風にならなかったり、もうだんだん綺麗なスパンコールが魚の鱗に見えてきちゃって、「ゴールはもうちょっとだ!もうちょっとだ!」と自分を鼓舞しながら作りました。

うーん、やっぱり糸と針の作品は苦手だ。
簡単に請け負ってしまったが、刺繍という選択肢しかなくなった時点で無謀だった!
近くで縫い目とかもう見られません・・・
でも社交ダンスを踊っているときは縫い目は見えませんから~!ってことで、とても他人に差し上げられるような代物ではありませんが、母へのものだし、これで良しとしましょう。

まだ細かいパーツを作らないとドレスにつけられませんが、全部完成したらドレスに縫い付けて写真を撮ろうかと思います。

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