自分が作りたいものを再確認したところ、明らかにジャンルの違う作品を作りたいということが分かったので、1つに決めてしまわず、それぞれカテゴリーを付けてこれからも作り続けていこうと決めたのですが、私の個性とは何なんだろうという答えは見つかりません。
だから、人から見た時どのような印象を持たれるのか、それを友達や知り合いに聞きまくってみました。
そして、モデルをやっている友達に、「自分の個性が分からなくなったので、私の作品ってどういう風に見える?個性的って言われるけどどういう風に見えるのか教えてほしい」って聞いてみたんです。
そしたら、彼女が「どういう風に見えるかよりも、どんなことが好きで、どんな思いで作品を作って、どんな作品にしたかったのか、作家だったらそういうのがあるでしょう?そういうのをもう一度言葉にできるまで考えてみたら?そしたら違うものを作っていてもきっと共通点とか見えてきて、それが個性なんじゃないかと思うよ」って言われたんです。
そうか!私はそれがちゃんとできていないから自分でもわからないんだって、もう、目からうろこでした。
モデルをやっているからでしょうね、自分をどう見せたいか、自分がどのように見えるか、常日頃研究していてしっかり自分と向き合っているからこういう風に考えられるんだろうな~。
私は自分の気持ちについてあまり深く考えていなかったなって思ったんですね。
なので、この後自分の作品を作る時の気持ちを言葉にしてみました。
作品を作る時はその時その時でイメージがあります。
どんな雰囲気でどんな人に付けてもらいたくて、こんな風な気持ちになってもらったら嬉しいなとか、自分が着けたらこんな気持ちになるだろうなっていうことをイメージして作るんです。
それを一つづつ箇条書きにして書き出してみました。
そしたら、テイストの違う作品なのに、共通のワードが出てきました。
かっこいい /アンティーク風 /美しい曲線 /女性らしさ
アンティーク風の雰囲気で、流れるような柔らかい曲線が女性らしくて、着けてみるとかっこいいって言うのが好きで、こういう風に見てもらえるような作品を作りたいって思っているんですね。
3つの違う雰囲気の作品を作っていてもいつもこれは同じなんです。
それにしてもどこにでもありそうな、結構ありふれたワードですよね。
個性って、奇抜だったり、人と違うものだったりってことなのかなって思ったりしていたけど、違うんですね。
自分がやっていて楽しいと思うことをそのまま表現するのが個性で、それが作品に表れた時に作風として見た人に伝わるんだなって思いました。
もっと、人とは違うこれが私の個性よ!っていうのがあればよかったんでしょうけど、自分を見つめ直して出てきたのがこれなので、地味ですが、これが私の個性だと思います。
このおかげで、自分はこんな作品を作っていますっていうのが言えるようになりました!
作り始めて早10年、今ごろ?ちゃんと言えるようになりました。
他の作家さんはこういうのを作っていますって、当たり前のように言えてるんですよね。
みんなすごいな~。
というわけで、作品を見る時、私の個性が出ているかどうか見てくれたらうれしいです。
さて、文章ばっかりになってしまいましたが、今日は以前からアロマエッセンスを含ませたコットンを入れられるポイズンリングのようなものを作ってほしいという依頼がありまして、試行錯誤しておりました。
製作途中をご覧ください。
まずはステンレスワイヤーで亀甲編みでバスケットを作ります。
液体を入れるので、腐食しにくいステンレスがいいかなと思って、ステンレスで作っています。
アロマエッセンスが指に直接つくと良くありませんので、平たい石を入れてみました。
この石の上にコットンが入ります。
この石を使うのはお客様からのリクエストです。
これからリングの部分やコットンが飛び出さないようにしていきます。
続きは次回。
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