ビーズ屋黒猫Blog

個性探し no.1

今日は自分の個性とかカラーというものについて、考えたいと思います
す。
物を作っている人なら誰しもが自分の個性を出した作品を作りたいって思いますよね。
私もそう思います。
この作品をみて、これは○○さんの作品だって分かってもらえるってすごいことですよね。
そういう個性的で人を引き付ける作品を作れるようになりたいって常日頃思っていますが、それがなかなか難しい。
なんとなく、自分の作っているもののジャンルが何に当てはまるのか気になっちゃうけど、そのジャンルに当てはめるとみんな似たり寄ったりになってきちゃう気がするし。
物を作っている多くの人が差別化とか個性とかカラーとかと言われるものを出すのに考えているんだと思います。

私も最初はいろんなものを作ってみました。
このテイストの物しか作れないっていうより、いろんなものを作れるほうがいいと思っていたんです。
天然石ショップのアルバイトで、修理の依頼やオーダーをいただき、その場で作ってお渡しするというお仕事をしているときは、何でも作れるというのは大変役に立ちました。
お客さんはいろんな方がいるので、そういう方にいろんなアドバイスをしながら提供できましたし、お客さんの求めているものもキャッチできましたから。

ところが、いざ自分の個性って何だろうと考えた時、これが弊害になりました。
何でも言われれば作れるので、どれも自分の作品なんだけど、私の個性がどれなのか分からなくなってしまい、何を作りたいのか分からなくなったことがありました。
そういう状態は2年くらい続いたと思います。
このブログを読んでいる方は、それはいつなのって思っている方もいるかもしれませんね。
ちょうど仙台でお店を閉める前から横浜でお店を初めてしばらくするまでそれは続きました。
そもそも、私の作品って個性が出てるのか、人が見たときに個性があるのかないのか、そういうことに悩んでいるということを人に話して、率直に意見を聞きたいと、ジュエリーを好きな人にもそうでない人にも意見を聞きました。

その結果、差別化されていて個性的であるという回答が多かったのですが、じゃあどんなジャンルに属すると思うって聞くと分からないっていうんです。
ジャンルがわからないのはなぜなのか?ほかの作家さんは○○系とかジャンルがちゃんとわかるような気がするのに、いざ自分の作品を見るとわからないという状態が続きました。
もしかして、こういうジャンルを作ろうとか、自分が作るジャンルを選んで作るものなのかも!って考えたこともあったのですが、作っていると楽しくないんですよね。
おそらく私の性格が飽きっぽいせいもあるかもしれませんが、同じようなものばかり作っていると、窮屈に感じてしまって仕方なかったんです。
そこで、ジャンルとか売れるとか売れないとか、世の中に求められるデザインかどうかなんて言うことは一切考えずに、自分の好きなものだけ作ってみようと思ったんです。
そして、ある程度出来上がった作品を眺めていると、私は3つのテイストの違うものを作っていることに気が付きました。

やっと自分の傾向に気が付いて、ここからどうしたのかは、次回お話しします。


さっきから、話とは関係ない写真を挟んでいますが、これは一番最近作った作品で、グレームーンストーンをシルバーでラッピングしたペンダントトップです。
全体的にうっすらグレーがかかった白っぽい石で、光が当たると輝くんですけど、写真じゃその綺麗さが伝わりませんね。
動画をご覧ください。

ムーンストーンだから角度によって見え方が変わるんですよね。
とてもやさしい色合いです。
こちらは裏側。

石自体は小さいんですけど、周りのフレームでボリュームを出しています。

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