さぁ~ 正解は「妖怪アマビエ」です。
すでに疫病退散の願いを込めたイラストなどがSNSで話題になっているのでご存じの方も多いと思います。
アマビエは174年前に熊本県の海に現れて、これから6年間は豊作だけど、疫病が流行ったら私の姿を描いて広く人々に知らしめよって言って消えたんだそうです。
ご存じない方はwikipediaに詳しく載っていますので、見てみてくださいね。
知らしめたら疫病をなくしてくれるとも言っていないんですけど、みんななくしてくれるって信じているんですね。
174年後なんだけど、このお告げが有効?かどうかわからないけど、みんなとにかく今は自宅にじっとしていて祈ることしかできないから、妖怪にだって祈っちゃう。
アマビエは妖怪なんだけど、希望を示してくれる妖怪だと思うので、もはや「神」だわ!って思っちゃってます。
とにかく、これ以上酷くならないように、早く収束することを祈って作りました。
作り始めたときはこんなに酷くなっていなかったので、ちょっと楽しみに作っていたんですけど、世界中でどんどん地獄絵図のようになってきて、楽しみっていうより、本当に退散させてほしいという思いを込めて作りました。
こんなにSNSで取り上げられるようになったのは、疫病をなくしてくれるかもしれないという思いのほかに、174年前に書かれたというこの瓦版の絵によるものが大きいなと思いました。
現代のゆるキャラに通じるものがある、上手いのか下手なのか、可愛いのか可愛くないのかよくわからない画風が、これくらいなら私にも描けるかもって思わせているんじゃないでしょうか。
これが最初から水木しげるさんが書いたような完璧なアマビエだったら真似しようとする人は少なかったでしょうね。
みんな真似して描いていますし、上手な人はもっとリアル見えるように描いています。
自宅でじっとしている人たちが、こういうものを通してゆるく繋がって連帯感みたいなものを感じることが出来るのも、荒んでいく心に少しゆとりを与えてくれているような気がします。
もしかしたら100年以上前の人たちもそういう風だったのかもしれませんね。
明日は、どんなふうに作っていったのか、未公開の製作途中の画像を公開し、製作中のお話をします。
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