今日は、ちょっと凝った感じの体験教材を作ってみました。
いつでも入手できる定番のパーツで作るものではないので、体験教室の定番作品にはできませんが、ある方から素敵なペンダントを作りたいということで、超初心者でもできて、素敵に見えるものを考えてみました。
まず、葉っぱ型の透かしのメタルパーツですが、これはペラペラのメタルパーツではなくて、厚みがある重厚感のあるパーツなんです。
ですから、いつも透かしが見えないくらい上に飾りをつけるのですが、今回は透かしの部分も活かしてみました。
この重厚感のおかげで透かしが見えても安っぽい印象ではないですよ。
ワイヤーを習ったことがない初心者の方でも作れるものということで、ワイヤーをねじって作るワイヤーシャンクの技術だけで作れるものにしました。
パールの部分がワイヤーシャンクで作ったパーツです。
右側にスズランのようなパーツ。左側はパァッと華やかに見えるような枝パーツを作りました。
今回の簡単なワイヤーシャンクもちょっとこだわって作っている個所があります。
それは左側のパール部分です。
ワイヤーシャンクで枝みたいなのを作る時って、だいたい軸線の左右に枝が出てくる感じで、こんな風になるんですよ。
でも、これを透かしパーツに乗せると、軸線のところに飾りが何もなくなってしまって、スカスカになっちゃうから、主役として使うのはいまいち使いにくいんですよね。
だから、今回の枝は中央の幹の部分にも立体的に見えるようなパールを付けました。
もちろん、1本のワイヤーで作りながら幹の部分にもパールを配置したんです。
なので、左右に枝をつけるだけよりちょっと工程が多いんですね。
作りながら、その辺も楽しんでいただけたら嬉しいですねぇ~。
チェーンはマットゴールドで真鍮の透かしと相性がいいです。
留め金のナスカンがどこにでも入りますので、長さの調整が可能です。
全体的にはアンティークジュエリーをイメージして作っています。
中央のスワロフスキーとガラスと下のプレイナイトの石は好きなものを選んでいただこうかなと思っています。
ほら、簡単な技術だけど、周りの作品と並べても溶け込んでいますよね。
そういえば、最近ワイヤーシャンクは流行りですが、この技術は30年くらい前に一度流行しています。
学生の頃、お花屋さんでバイトしている時、白髪のおばあさんがパールをワイヤーに通してねじってお花のように飾ったブローチを「自分で作ったのよ~」って見せてくれたことがありました。
「すごーい!こんな豪華なものが自分で作れんですか?」って言ったのを覚えています。
まさに、今流行っているデザインと同じで、技術はワイヤーシャンクでしたね。
流行って繰り返すんですね~♪
そして、感動したあのブローチのおかげかしら、今私はそれを教えることが出来るようになりました。
些細なことだけど、感動したことって時間が経っても忘れないものですね。
私の作品が誰かにそんな風に届いたらいいな。
この記事へのコメントはありません。