先生をされている方はテキストってどうやって作っているんでしょうね?
私はそういうのは誰からも教わっていないので、自己流なんですけど、興味がある方もいるかもしれないので、ちょこっとご紹介しますね。
新しい技術で何か作ろうと思ったとき、突然出来上がるわけではなく、作り方を頭の中で描いたら、実際に作ってみます。
すると、頭で考えていたようにいかないことが多いんです。
だから、何度も何度もイメージしたように出来上がるまで作り方を変えてみたり、いろいろ試行錯誤しながら作り続けます。
そして必然的に、形にできなかったワイヤーが鉄くずとして積みあがります。
そうしているうちに何とか形になったものや、作り方を変えて何度も作ったり、同じようでちょっと違うものが大量に出来上がります。
こうして、ようやく作り方をこうしよう!と決めた後は、テキストを作ります。
絵が上手に描ける人は、テキストに素敵な絵を描いて説明している方もいます。
しかーし、私はそれができない、なぜなら、絵が絶望的に下手だから!
遠近法など皆無なので、どっちが前で後ろなのかわからないから、リングとかバングルとか立体的なものなんて、難しすぎて無理。
それじゃあ 普段の作品のデザインどうしてるんだ?ってよく聞かれます・・・(^▽^;)
それはね、自分だけにしかわからない絵を描いて、後は実際作ってイメージに近づけていくんです。
といっても、そもそも絵にできないんだから、形にならないものもたくさんあるんですよ。
数か月前、立体的な馬を作りたいと思って始めてみた所、ロバのようで目の位置が左右でずれたキメラを数々生み出し、もうダメだ・・・と挫折しました。
こんな私が、テキスト作ろうっていうんだから、頼る所は写真しかないんですよ。
一つ一つの工程を丁寧に写真を撮っていきます。
だから、サンプル品とは別にもう一つ同じものを作るんです。
一つワイヤーを巻いたら、写真を撮って、次に移ったら、また撮って。
説明する文章を思い描きながら、どの角度で撮ろうか考えながら写しています。
一つのパーツを作るのに100枚以上写真を撮ることもあります。
そして、いい写真をピックアップして加工していきます。
わかりやすく拡大したり、色を付けたり、時には写真に文字を入れたります。
写真の加工はphotoshopです。
もうこれがないとお仕事にならないというほど頼っていますね。
次は作り方を解説した文章です。
文章は写真と対比して見れるような形にしていて、作り方の注意点やコツ書いています。
付けている途中に、この工程には、もう一枚別の角度から写真を載せたほうがわかりやすいって気づいちゃうときがあるんですよ。
そうすると、もう一度その工程まで作品を作ってから写真を撮ります。
だからまた試作品が増えちゃうの。
こうして、テキストを作っています。
たった2~4枚ほどのテキストですけど、ものすごく時間をかけて作っています。
時間かけすぎって思います?
そうですよね。もっと上手に効率的に作っている方の方が圧倒的に多いと思います。
でも、私の場合は、苦手を補うにはこの方法が一番いいかなと感じています。
以前生徒さんから、「こんなに詳しいテキスト見たことないです。時間が経ったとしても、これを見ればまたすぐ作れるって思います。」って言われて、無駄じゃなかったかなって思えて、すごく嬉しかったですね。
さぁ~10/8のレッスンの新しい作品もこのようにして生まれました。
だから同じような試作品がたくさん転がっていて・・・
テキストには写真に写った時に色がわかりやすいように、サンプルとは違う色で作っていたんです。
こちらが色違いのネックレス。
そして、このピアスは、作ってみたけど気に入らない形に終わった試作品を使って作ってみました。
何もイメージしてなくて、適当にいじってたらできたんですけど、なかなか可愛いじゃないって思ってます。
どちらも試作品ですからね、自分用です。
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