この作品って綺麗だな~!って心奪われる作品ってありますよね。
デザインのセンスやバランスはもちろんあると思います。
でも、デザインやバランスが素敵でも心が動かされないっていうのもあるんですよ。
それって何だろうって考えてみると、私の場合は細かいところでその差が出ているんじゃないかと思っています。
すごく簡単で誰でもできることです。
それは、最後のワイヤーの始末の仕方。
簡単な例でみると、めがね留め。
細かい石をめがね留めでただ繋げた作品でも、心を奪われるものがあります。
それは綺麗に巻けているということだけでなく、始末が美しいものです。
そんな細かいところ見ないよ~って方もいるかもしれません。
でも、脳って案外意識せずにそういうところを判断している気がします。
ぱっと見て違和感として感じたものって、実際測ってみると1㎜もずれていないけど、少しずれているっていうことがあります。
人の顔も左右対称に近い人が美しいって判断しているらしいですよね。
案外人間の目や脳って正確なんだと思うんです。
具体的に写真があったほうがわかり易いですよね。
この写真は明らかに輪がいびつなので、綺麗じゃありません。
それでも片方の輪は綺麗ですよね。
でもよく見てください。
巻き方が汚いんです。
いろんな角度から見たら、重なっています。
さらに、左側は妙な空間が開いてしまっています。
これは半回転巻きすぎなんですね。
綺麗に巻けていると、どの角度から見ても2回巻きになっています。
これだと綺麗だと思うでしょう?
空間が開いてしまうものと開かないもの、この差は最後にワイヤーを切るときの長さが関係しています。
こういうちょっとした事を丁寧にできるかどうかで作品の美しさが変わってきます。
一つづつ丁寧に作るだけなので、誰でもできるんですけど、案外そういうことに気が付いていない方も多いですね。
そういうちょっとした綺麗に見えるための心配りを通信講座でも解説しています。
興味がある方はぜひ、やってみてね。
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