犬友達から犬の抜けた歯を使って何か作品を作れませんかと共に犬の歯が送られてきました。
練習に使ってくださいと手紙が添えられていました。
やったことのないことに挑戦するのは、頭をかなり使います。
前例がないものを作るので、考える時間が結構かかりますが、この時間は楽しいですね。
この歯のワンちゃんをご紹介。
この子、ベルジアングローネンダールという種類の犬で、名前は神威。
私は以前この子の兄弟を飼っていたんですね。
顔を見ればわかるでしょう? とても賢い犬なんですよ。
真っ黒い毛が白髪になって、もうかなりのおじいちゃん犬です。
この飼い主さんは2頭飼っていらっしゃいます。
犬は人間と同じように歯が生え変わります。
この時抜けた歯をとってあったんですね。
犬の歯はとても小さくて空洞部分が多いんです。
だからペンチで強くつかむとパキッて折れてしまいそう。
そこで、レジンを流し込んで補強してみました。
全長1.2㎝くらいです。
これはすでにレジンを流し込んだ後です。
恐竜の歯のように大きければそれだけでアクセサリーになりますが、一番大きなもので1.2㎝くらいなので
これだけだと何もならないんですよね。
どうしようかな~って考えていて、何かのモチーフの一部としてみたらどうだろう・・・
獣の爪とか、いいかもね。
そして、鷹の爪みたいなのがいいかな~と思って作り始めたところ、龍の爪が水晶を握っているようなものがよくあるけど、ああいうのもいいねと気が変わり、途中から石を握るような感じで作り始めました。
大体3本の爪で作られていることが多い龍の爪ですが、この形の歯が2個しかないので、2個で作ってみたところ、どうも雰囲気が違う・・・
これは龍の爪でも鷹の爪でもなく、カニの爪だよね・・・
爪は爪でもカニの爪は想像していなかったよ。
まさか想像していないものが出来上がるとは・・・
ダメだ、カニにしか見えない、作り直そう・・・(T_T)
また一からデザインを考え直します。
いつも成功しているわけではないんですよ。
こんな失敗を日々繰り返しています。
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