本日20時に公開となりましたワイヤーリングシリーズ第20番目のつなぎ目のわかりにくいリングです。
また三つ編み?この間見たし、って思わないでください。
確か、三つ編みだけで装飾はほかには何もないシンプルなリングなので、地味に見えるかもしれません。
では、なぜこの作品をわざわざ動画にしようと思ったかといいますと、彫金のようにどこまでも網目が続いていて、どこが切れ目かわからないというリングが作りたいと思ったからです。
彫金はロウ付けといって、始点と終点をロウ材を溶かして接着するので、始点と終点が見えなくなりますが、バーナーをつかなわないワイヤーワークだけのものはそういうわけにはいきません。
ワイヤーって始点と終点があるので、どうしてもワイヤーの両先端をうまく見えないように処理しないといけないんです。
たいてい、渦巻きにしたリ、装飾の陰に隠したりして処理します。
だから、飾りのないシンプルなものほどその切り口の処理は難しくなります。
今回は装飾のないリングの切り口をなるべく目立たないように処理するにはどうするかということがポイントになります。
やっていることは簡単なことなんですけど、シンプルなだけに失敗も目立ちやすい技術になりますね。
これはすごく時間をかけて考えた方法なんで、地味だけど公開してみました。
作り方は途中までは三つ編みなので、前作と同じです。
最後のワイヤーの始末の仕方だけが違うのですが、彫金のように全く処理したところがわからなくなるようなことは不可能ですので、なるべく目立たないように処理しています。
こちらがそのアップ画像です。
切り口は4か所あります。
よく見るとわかると思いますが、こちらはアップ画像なので、これが指についている場合はパッと見てはわからないと思います。
こちらの画像は、切り口が見えるように指に付けた画像です。
こちらもアップ画像なので、他の網目との違いは判りますが、これが実物大の大きさで、指についていたらほとんどわかりません。
今回はなるべく彫金で作ったようなリングに見せるため、三つ編みの網目が途切れないように見えるワイヤーの始末の方法を公開しました。
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