本日、依頼主の方が、わざわざ新幹線に乗って引き取りに来てくださって、大変喜んでいただきました。
帰宅の際には、「また一緒に山に行ける」といってペンダントを身に着けて帰られました。
大切な形見をお預かりして、期待にこたえられるか不安でしたが、とても喜んでくださって、カリラと飼い主さんがまた一緒にいられるお手伝いができてうれしいです。
ペンダントトップを取り換える方法はどのようになっているのかということですが、いろいろ説明するより動画を見ていただいたほうがわかりやすいですね。
簡単に言うと、ネックレスの唐草モチーフの裏側にトップを入れられるバーをつけまして、そこに通しているんですね。
詳しい種明かしをしますと、裏側にこのようなV字のパーツを作って、片側だけロウ付けで固定しました。
そして、正面から見るとまっすぐに見える下のひし形ですが、実は横から見ると固定されていないほうだけ少し後ろに引っ込んでいるんです。
そして、そこにつながっているバーもモチーフから浮いています。
ここにトップを通すのですが、バーの先はチェーンとつながっていて、トップはチェーンを通さないと脱着できない仕組みです。
取り付けるときはトップをチェーンの先から通します。
下の画像を見ても、この裏からパット見ても浮いているようには見えないかもしれないですね。
角度を変えるとわかりますが、バーとモチーフの間に隙間があります。
バーの先はモチーフと接触しており、これが固定されている方と同じ位置に来ているので、引っ込んでいるように見えないんですね。
また、ここが接触しているため、トップが簡単に外れないようなストッパーの役割にもなっています。
入れるときはここを少し浮かせてトップを入れていきます。
取り付けはこれだけですが、トップのバチカンに厚みがあることから、意図的に抜こうとしないと取れません。
今回は失くさないことが一番大切だと思って、チェーンの先から取り出さないと外れないような仕組みにしました。
次回は、このデザインになるまでの迷走ぶりをご紹介します。
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